思い出：雪遊びＰａｒｔ３

手軽に遊べるＦＲ車ですが、あの事件以来、非常に四駆に興味を持ち始めた三上は、ある業者から２万円で車検付きのフルノーマルのレガシーワゴンのターボを購入しました。念願の四駆ＧＥＴで、速攻で雪遊びに行きました。今回は三上・岡崎組１台と、現地で友達と落ち合う約束をして。

途中で連絡が入り、行けないと。雪遊びの原則は２台以上で行動！でも、今更仕方が無いので様子見に広場で遊ぶことにしました。

手始めに小卍から。ＦＲの癖があるので、体が勝手にカウンターを当ててしまうのですが、カウンターを当てた方にぶっ飛んでしまいます。四駆には四駆の乗り方があるのです。無理せず無事に帰宅しましたが、三上が「デフ入れたい」とダダをこね始めました。２万の車に３，５万のデフ。高い・・・。でもコレで楽しくなるならと、会計岡崎の承諾を得て購入・取り付け、速攻でまた遊びに行きました。

岡崎は小卍は出来るようになりましたが、やっぱりスピードが怖く、助手席でコナビをしていました。三上は歳の割には飲み込みが早く、考えながらもコツを掴み、ＦＲと比べて話にならない程のスピードで走り抜けるようになりました。ただ、下りはスピードばかり出るのですが、パワーが食われてしまい（登りの方が楽に遊べるんですよ）怖い思いばかりです。四駆初心者の三上の腕では、下りはＦＲの方が早いかも。

３回目は、お世話になったラ○サー使いのダイゴ君と合流して下りのラインや扱い方を教えて貰いながら一緒に走りました。前回遭難したあの場所へ行ってみましたが、四駆じゃないと普通に無理な道でした。　ＦＲは向きを変えるのがラクなので狭い道でも楽しめますが、四駆はぶっ飛ぶ距離が長いので、広い道の方がラインが選べて良いのですが、スピードが半端じゃありません。そして、やはり体に染み付いたＦＲ乗りの癖が出て、一瞬のカウンター戻しの遅れで、ありえない方向に飛んでしまいます。何回か土手登りをしましたが、無事に帰宅しました（ダ○ゴ君は一人残って遊んでいました）

そんなこんなで、そろそろシーズンオフがやってきます。４回目は３ＵＰメカニックのテツと常連さんのザクと三上・岡崎組の３台で遊びに行きました。

この日は結構なドカ雪が降り、除雪が入らない平日の夜で、３台で走り回って雪を蹴散らしコースを走りやすい環境に仕上げました。

ようやく走り始めた所でメカニック、テツのレーシーなＣＡのロワホース＆ラジエターがパンクして走行不可となりました。残りはザクの１４と三上・岡崎組のレガシーで思う存分楽しむ事にしました。

４人で２台を乗り回し、私は派手に１４の右フロントを破壊しました。テツは左フロント破壊です。まぁいつも通りです。

あまりにもペースが違う２台なので、無線をしながらスタート・ゴール地点で待ち合わせをし、スタックや何かあった時には必ず無線で知らせる。という事を徹底しました。生き残る術です。

もう少ししたら引き上げるか・・・。そんな言葉がいけなかったのか？三上運転・岡崎助手席のレガシーは下りをかっ飛んでます。そのスピードにも慣れて来て、左～左という微妙に長い距離の複合コーナー。最初の左を抜けて、そのまま一発で踏み切って次の左にアプローチ！の瞬間に目にも止まらぬ速さで、右に振替しをしてしまいました。顔は次の左コーナーを見ていたのですが、次の瞬間、フロントガラス正面には、ライトに照らされた真っ白な雪壁と奥のガードレールが２人の目に飛び込み、と同時に何もする時間も無いまま、０，５秒後には真っ暗になりました。

車の半分が雪壁に埋まり、すごい衝撃でガードレールにＴボーン！して０ストップです。

立ち込める甘いクーラントの香りの中で、三上が「大丈夫か？」と。ウンウンとうなずくのが精一杯で、シートベルトで胸を強打し、息が出来ないまま、少し後ろを走っているテツに知らせないと・・・と、無線機を探しますが、どこかに飛ばされてしまったようです。

下手に外には出れません。テツに轢かれてはシャレになりません。無線で伝える事が出来ないまま、直前で気が付いたテツが、私達の乗ったこの車に突っ込まないように取れる手段は１つ。どこかに自車を突っ込ませて止まる。これしかありません。激しく雪壁に擦りながら１０ｍ手前で止まり、降りてきては「何で無線入れてくれないん・・・」と怒り口調でしたが、すぐに状況が読めたようです。　こりゃ、大事故だ。

幸い、大きな怪我はなく、三上は手首捻挫＆鞭打ち、私は胸が痛いのと、両膝をダッシュボードにぶつけて打撲と、鞭打ち。あと恥ずかしながらチビってしまいました。「くしゃみでチビるようになるよ」という同年代の女友達に「そんな事まだない！」と威張っていましたが、初めてチビりました。

車は３０ｃｍショートになり、ラジエターパンク、ファンぶっ飛び。その他。即席で牽引ロープで引っ張り、応急処置（手馴れたものです）をして、一応走れるようにしました。

この事故の原因は「カウンターを当てたままアクセルＯＮ」でカウンターを当てたガードレール方向にぶっ飛んだ訳です。ＦＲ癖が出てしまいました。

まぁ、廃車にしてしまうのは仕方ないとして、ココから帰る方法です。テツのＣＡもラジエターブローで動けません。幸い運良く１４は自走出来そうです。３台が３台共終わる所でした。危ない危ない

この雪の時期、積載トラックはラジアルタイヤなので、取りに来れないので、せめて、埼玉県内の高速のＰＡまで自走して運ばなくてはなりません。水ナシで近くのコンビニまで行き、このくそ寒い中、店員に変な顔をされながら売っている２Ｌの水を２０本程全部買いあさりました。

ラジエターパンクの２台は、ヒーターが出ないので、外気温マイナス１０度の中、自分の吐いた息の蒸気が、全てのガラス内側に凍り付き、視界０。運転席窓から顔を出してなんとか運転です。

ラジエターに水を補給して、５キロ位走って補給して、の繰り返しで、高速に乗る前に無くなりました。公衆トイレで水を４０Ｌ補給して、高速に乗って全てのＰＡと、広い路肩・出口の広い場所で止まっては水を補給、生きているＳ１４で次のＰＡでボトルに水を入れて待機し、２台に１０本ずつ渡して、殻のボトルに水を補給して・・・永遠繰り返しです。

長靴を忘れた私の足の感覚はまったくありません。本当に最悪です。

どうせ捨てるんだから、焼きつくまで行ってやる！と結局３ＵＰまでたどり着きました。３ＵＰが所沢ＩＣ降りてすぐで良かった。帰宅は２６時でした。

四駆はコリゴリです。